ようこそ!全国特別活動研究会のホームページへ!

                        第34代会長 東京都立石神井高等学校長 藤野 泰郎      

 

 令和6年1月1日に発生した能登半島地震により被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。被災地域の皆様の生活の一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈りいたします。

 本会は、昭和30年(1955年)に発足し、70年に及ぶ歴史のある研究団体です。目的は、全国各地の研究組織を結んで実践活動を共有し、特別活動の普及と研究に貢献し、児童・生徒のために特別活動を活性化していくことにあります。また、小学校、中学校、高等学校が連携した研究会でもあります。

 特別活動は、小学校から中学校、そして高校と継続して実践されていることに大きな意義があります。発達段階に応じて、例えば小学校における「友達とかかわることが楽しい」「自分たちで考えたことに取り組めて嬉しい」など、基礎的な気付きから思春期を経て性差を考慮した活動に至るまで、様々な活動を通して人間関係形成、社会参画、自己実現という大切な資質・能力を身に付けていくことにあると思います。特別活動で育まれた力が、将来、社会人として、多様な価値観をもった人たちとかかわり、自ら考え主体的に取り組み、自分の夢を実現させていくために役立つことと思います。

 特別活動の原理は、「なすことによって学ぶ」であるといわれています。「なすことによって学ぶ」は、教育学者デューイのlearning by doingを和訳したものですが、体験することを前提とした学習の原理です。「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」という特別活動の資質・能力の3つの視点から集団活動、自主的・実践的活動、体験活動、自発的・自治的活動を体験し、児童・生徒一人一人が「よりよい人間関係」をつくり、「よりよい社会」のために参画し、「よりよい自分」を形成していくのです。児童・生徒の未来に活かせる特別活動の実践を全国の先生方と共有して、その成果が全国各地の小学校・中学校・高等学校での活動で実践され、先生方、子供たちの笑顔につながれば素晴らしいことだと思います。今後、先生方の工夫された実践を伝えたり、情報共有をしたりして、全国の小・中・高の先生にとって有用な情報提供ツールとなればと存じます。 御覧いただくとともに、御意見・御感想をお寄せくだされば幸いです。